想い

わたし達の田畑は、榛名山と赤城山を見渡せる群馬県の清野町という場所にあります。
こぐれ農場では田畑の栄養(有機資源)として堆肥を使用しております。
それは我が家はお肉も頂くからです。
牛・豚・鶏を育てる時には、人間と同じ様に必ず糞尿が出ます。
家畜の糞尿はただ野積みにしているだけでは堆肥化しません。
きちんとした処理施設で管理しなければ地中に流れ、地下汚染・水道水汚染といった環境問題につながります。
しかし専用の施設の建設費は高額なため、糞尿処理は日本の畜産業が抱える大きな問題となっております。
わたし達が使わせていただいている堆肥は、環境に配慮し処理をされている群馬県内の牧場です。
自分達が頂いた命から出るものを田畑の栄養にする。
堆肥は沢山の量を入れるわけではないので小さな取り組みではあります。
米・野菜・肉・魚・果物・・・自分達が頂いている命の背景にどんな事があり、それが環境にどんな問題を与え、何ができるのか。
今の自分たちができる事、食べていただく方・環境の事を考え、すべての農作物を有機栽培しお届けしています。

有機JASについて

食の安全性を求める声が高まるとともに、有機無農薬・自然栽培・減農薬栽培など様々な表記が出回るようになりました。
ですが実際にはそれぞれがどのように栽培されているのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
わたし達が取得している有機JAS認定とは、農林水産省が定めた品質基準や表示基準に合格する必要があります。

・種まきの時点から過去2年以上、田畑に禁止されている農薬・化学合成肥料を使用しない
・田畑や用具に農薬や化学合成肥料の飛散・混入がないこと
・生産から出荷まで生産工程管理等の記録作成の義務付け

など、沢山の厳しい条件をクリアして、はじめて『有機』という表記が可能になるのです。
新しく栽培をはじめる田畑などで過去に少しでも農薬を使用している場合は、1年目が特別栽培、2年目が有機転換期間中・3年目で有機栽培という表記となります。
毎年、国から認定された第三者登録認定機関が実地検査や書類審査を行いチェックをしています。